“山川 進” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:山川 進 (3 件 / 1 ページ)

温泉ドラゴン王国1 ユの国よいとこ、一度はおいで

 

「私に、温泉を調べさせてくださいっ!」山ばかりの貧乏国家「ユ国」の王子アリマは国の財政難を解決するための方策について悩んでいた。そんな彼の元にある日、隣国の研究員が訪れる。古代の遺跡を調べる研究者である少女ハナは、ユ国唯一の特色である「温泉」には合成すると特殊な効能を発揮する性質があることを明らかにする。ハナの助力を得てアリマは「温泉を使った旅館の経営での財政再建」を目指すが、来るのはドラゴンや勇者など、一筋縄ではいかないお客様ばかり。ドタバタ&ほのぼのに入浴シーン大サービスで送る温泉ファンタジー営業開始。 (「BOOK」データベースより)

個人的お気に入り度数

 これといった売りがないせいで戦争に巻き込まれずにも済んでるけど財政が傾きまくりのユ国。国民と農作業に勤しむ父王を尻目になんとか国家財政を立て直そうとがんばるアリマ王子の元に隣国から「温泉を研究したい」という研究者の女の子・ハナが現れる。温泉の効能を組み合わせて、魔法のような効果が得られるらしいのだが……そうだ、温泉旅館やろう!!というお話。

 ドラゴンとか勇者とか魔法とか戦争大好き帝国とか出てくるけど、あくまでメインは温泉で国興で、全体的にユル〜いノリが楽しいファンタジー。姉姫の怪我を治癒するところからはじまって、ドラゴンの願いやら最終的には国家間紛争までを収めてしまう温泉の「効能」が万能すぎて、なんでも温泉で解決してしまう流れはあまりにもむちゃくちゃでご都合主義感漂ってたけどそれが良い!!ほんとなんか、軽い気持ちで楽しめるのが嬉しい物語でありました。温泉に入りに来る巨大ドラゴン圧倒されるしかない。

 特にドラゴンを巡っては色々対立構図があったりするわけだけど、それ以上にユ国の人達の国民性というかご近所感というか、平和ボケからくるのどかさみたいなのがとても心地良い。一見ちゃらんぽらんに見える父王がいざという時に培った人徳を発揮してくるのにもニヤニヤします。

 温泉シーンやら猫耳やら要所要所であざとい要素が盛り込まれてるのに苦手なあざといお色気が殆どないのもうれしい。「ToLOVEる」じゃなくて「らんま1/2」系の健康的なお色気。あとあの猫耳は萌えない(真顔)でも筋肉系男子とか好きな人は是非、ラストの挿絵だけでも見てみるといいとおもうよ!!


「好きなライトノベルを投票しよう!!2013上期」に投票します

企画元:好きなライトノベルを投票しよう!! 2013年上期
今回も参加させていただきます。本日最終日です!!

下半期に読んだ本がかなり少なめだったので、10票入れられる枠があるんですが削りました。
既存5、新規2です。下期はもうちょっとよみたい。書影クリックでamazonの作品ページに飛びます。

既存シリーズ

amazon.co.jp:バカとテストと召喚獣11
井上堅二「バカとテストと召喚獣11」(⇒感想
 序盤中盤の鬱屈する展開から、明久が雄二に喝入れるわ敵の前で相棒自慢するわで立ち直らせるまでの流れが本当に好き過ぎて好き過ぎてもう私は。完結に向けて色々な状況が動いた巻で思うところも色々あったけど、この物語のもう一人の主人公とも言うべき雄二の心の成長と気持ちの決着に胸が熱くなりました。もうほんと、明久と雄二の悪友関係、好き。
「ハッ。だから、負けないように助けてくれるんだろ、相棒?」
「雄二じゃなくて、霧島さんのためならね」

【13上期ラノベ投票/9784047287525】
amazon.co.jp:俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる
裕時 悠示「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」(⇒6巻感想/6.5巻感想
 アニメは4巻までしかやらなかったけど、俺修羅は5巻以降のガチ修羅場展開がいいんだよぅ!!と全力で主張するものであります。特に6巻の引き、ほんと酷い。ほんと辛い。そして黒歴史ノートがズルい。6.5巻のカオル話の同性間の友情と異性間の恋愛の境界を揺らがせる圧倒的な性別不詳性萌えもたまらなかったです。な、7巻マダー!?(るるルの続編もそりゃあもう楽しみだけども)
「だって会長は──エイタのことが、本当に好きだよね?」
【13上期ラノベ投票/9784797372847】
amazon.co.jp:はたらく魔王さま!8
和ヶ原 聡司「はたらく魔王さま!」(⇒7巻感想/8巻感想
 勤労話のついでにファンタジーやってる感のこれまでの魔王さまも大好きなんだけど、8巻以降のエンテ・イスラ編の盛り上がりっぷり凄いなあ!投票対象期間外ですが、この間でたばかりの最新刊も凄かった。これまでにばら撒かれた様々な伏線が一気に集まってくる8巻の盛り上がりは必見。あと芦屋の圧倒的な正妻力及びヒロイン力も必見。
「でも、宇宙人も、米を食うためには働かないとならないのです」
【13上期ラノベ投票/9784048914062】
amazon.co.jp:ノーゲーム・ノーライフ
榎宮祐「ノーゲーム・ノーライフ」(⇒3巻感想/4巻感想
 1巻からずっと、安定して面白い!最弱の人類種があの手この手を駆使して人外達を様々な「ゲーム」でねじ伏せていく爽快感と、全力で盛り込まれた中二っぷりがたまりません。様々な意味で「2人で1人」な空白兄妹の強く歪んだ依存関係もとても美味しい。
「人類種(さいじゃく)に“弱者の魔法”で勝とうなんて、年季が違うんだよ──Noob(しょしんしゃ)ども」
【13上期ラノベ投票/9784840149587】
amazon.co.jp:新生徒会の一存 碧陽学園新生徒会議事録 下
葵せきな「新生徒会の一存 碧陽学園新生徒会議事録 下」(⇒感想
 「生徒会の一存」本編で割と目を瞑られてきた感が強かった杉崎の“ハーレムエンド思想”における最大の問題点を最悪のタイミングでたたきつけてくる自爆テロが壮絶。新キャラ多数登場の外伝作ではありますが、どうしようもなく本編の続きで、杉崎鍵の物語の幕を引くのに相応しい物語でした。彼を影から支える旧生徒会メンバーとのやりとりもすごくよかった。
「カガミ一世一代の自爆テロは、流石に効果ありましたでしょうか、セーンパイ?」
【13上期ラノベ投票/9784829138663】


新規シリーズ

amazon.co.jp:甘城ブリリアントパーク1
賀東招ニ「甘城ブリリアントパーク1」(⇒感想
 おっとり美少女とツンデレ美少女に囲まれた遊園地経営系ラブコメかと思ってたらマインドがオッサンなマスコット達がひたすら居酒屋で愚痴る話だった。ディ○ニー系のもふもふを期待していったら実はTE○だったよくらいのアレ。主人公とヒロイン達の関係も楽しいのですが、朴念仁系ツンデレ主人公と年季を漂わせるおっさんマスコットの織り成す複雑な関係が、大変美味しかったです。
「だとしたら、なんでわたしたちにあんな格好をさせたの?」
「1000人より、1001人を呼ぶためだ」

【13上期ラノベ投票/9784829138281】
amazon.co.jp:温泉ドラゴン王国1 ユの国よいとこ、一度はおいで
山川 進「温泉ドラゴン王国1 ユの国よいとこ、一度はおいで」(⇒感想
 温泉の湯を組み合わせた不思議な魔法を編み出して色々なトラブルを解決しつつ、基本はそうだ!温泉旅館で国興ししよう!というお話。温泉が舞台といっても過剰なあざといお色気シーンがあるわけでもなく、男女関係なくまったりと楽しめる楽しいお話でした。あといろんな意味でクライマックスシーンのあの猫耳は必見(真顔)
破壊の化身は、骨の髄にまで響く大音声で告げた。
『温泉はどこじゃ』

【13上期ラノベ投票/9784906866175】



2.43 清陰高校男子バレー部

 

まぶしいほどに純粋、てれくさいほど真っ直ぐな青春小説、誕生! 東京の強豪中学バレーチームで仲間を自殺未遂に追い込んでしまった灰島公誓は、 子供時代を過ごした母方の郷里・福井に転居し、幼なじみの黒羽祐仁と再会。 ずばぬけた身体能力を持ちながらプレッシャーに弱い黒羽と、バレーへの圧倒的な 情熱と才能ゆえに周囲との摩擦を引き起こしてばかりの灰島はエースコンビとして 成長していく。 だが、中学最後の県大会で二人は衝突。絶縁状態のまま、やがて地元の 清陰高校に共に進学する。 身長163cmの熱血主将小田と身長193cmのクールな副主将 青木の凸凹コンビや日光アレルギーで常に長袖長ズボンの2年生棺野らと出会い、 黒羽と灰島はもう一度バレーで全国を目指すが……

個人的お気に入り度数

 従兄弟の腰巾着しながら適当に生きていた黒羽はひょんなことから東京に転校して戻ってきた幼なじみ・灰島につきあってバレー部の活動に精を出すことに。ところが、そこには様々な困難が待ち受けていた。思った事をそのまま口に出してしまう性格と高すぎる能力ゆえに周囲から浮き上がりがちな天才セッター・灰島と、身体能力は高いがプレッシャーに弱いおぼっちゃん体質のアタッカー・黒羽がすれ違いや衝突を繰り返しながら名コンビへと成長していくお話。

 黒羽・灰島を中心に様々なコンプレックスやトラウマを抱えた登場人物たちがそれぞれの形でそれを克服し、1つの強い「チーム」へとまとまっていく姿に胸がアツくなる。中学時代の歯車が合おうとする度に上手くかみ合わない鬱屈した展開が結構ツラいんだけど、離れている間にもお互いへの強い執着を隠しきれていない態度が!!もうね!!!最初は二人の仲を邪魔するばかりだったドラ従兄弟の頼道がだんだんデレていくのにはニヤニヤせざるをえない。

 メイン2人の物語も荊と棺野のすれ違いラブコメ具合も凄く美味しかったけど、高校編に入ってからの小田・青木の関係性が物凄く好きで……この2人メインのスピンオフください!!黒羽・灰島にも似たような事言えるけどお互いに憧憬しあいながらも同時に強いコンプレックスを抱きあう関係ってとっても美味しいです。あとエピローグの青木が意味深すぎるんですがどういうことなんですか。

 スポーツに掛ける少年少女の熱い思いと成長と、それだけでは収まらない人間関係のあれこれがとても楽しかったです。


4088704533 ところで「バレーボールもの」というとどうしてもいま『ハイキュー!』を思い出すわけなのでとりあえず一緒に並べてオススメしておきますね!!

 最初敵として出会った影山と日向がどんどん名コンビとして成長していく課程がたまらないのですがそれ以上に、チームメイトや先輩達、敵として出会う他校チームのひとりひとりそれぞれから熱い思いが伝わってくるのがもうほんと凄くて、大好きなマンガです。